岩手県交通923(KK-LR233F1)を作る

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青銀LRの1261と並べたい、ということで00年代半ば以降の大迫バスターミナルに欠かせない存在である923をバスコレ21弾エルガミオ(堀川バス)からの改造で製作しました。

 加工自体は至ってシンプルで、製品をカッターで切継いでF尺に仕立てていくだけです。切継ぎラインは、実車の厳密な寸法は気にせずに使えそうな窓パーツに合わせて決めています。窓パーツは基本的に種車のものを使用していますが、運転席側三連窓は全国バスコレの東武バスウエストの運転席側窓パーツ、ドア側最後部は種車の運転席側窓パーツからそれぞれ調達しています。屋根上のカマボコベンチレーターは撤去して取り付け穴を埋め、クーラーは同型車を真横から撮影した写真を参考に位置決めをしてイモ付けしました。

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赤線が切継ぎ線です。

なお、今回の改造では塗装を剥離せずに工作を進めていますが、これは塗膜が厚くなるデメリットよりも、きれいに仕上げることが難しい前面ライト周りの製品印刷が活かせる利点のほうが大きいと考えたためです。決してIPA漬けが面倒だった訳ではないです、多分...きっと...

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塗装は緑2号(GM13番)、MSグリーン(クレオスSG06)、ピュアホワイト(タミヤTS-26)の順に行い、最後にマスキングをしたうえで窓周りのブラックを筆塗りしました。自作のナンバーなどを貼り付けてクリアーコート半光沢(GM44番)を吹き、屋根肩から上にはクレオスのつや消しクリアーを重ねています。ウェザリングは例によってタミヤエナメルのハルレッドとクリアオレンジですが、今回は車体裾部のシール補修を再現するため、一度ウェザリングした上からマスキングしてシルバーを塗ってみました。特徴的なサイズの前面幕に合わせ、前面幕窓パーツのブラックアウト部も修正しておきます。リア幕やバックアイカメラ、乗降中表示器などはプラ板から切り出して塗装したものを取り付けています。

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かくして県交通のF尺LRを並べるという贅沢が可能となりました(笑) 一応の完成を見たあとも運賃箱の塗装やミラー追加など、気づいたところから少しずつ手を加えて楽しんでいます。

 

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【2019年1月完成】