アルピコ交通 15302(QPG-LV234N3改)を作る

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今回のお題は、車高高めのシルエットに黒ハブISOホイールが格好いいアルピコ交通のツーステエルガです。

 使用した種車は、バスコレ25弾のトップドアエルガ(西鉄)と、全国バスコレのワンステエルガ(JRバス東北)です。まずは西鉄トップドアエルガ(Q尺)をベースにN尺化と中扉増設を行いますが、この際に公式側のグリルや中扉窓サイズなどを修正し、ペーパーでパーティングラインを撫でておきます。

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赤線が切継ぎ線、青線がプラ材を追加した部分です。

バスコレエルガの窓パーツは様々存在しますが、N尺中引扉の引き違い窓などというニッチなものは当然設定されていないので、西鉄バスで使用されていたQ尺用のものを切継ぎました。ジオコレ完全マニュアル5(ネコパブ)に掲載されている西工RMの作例を参考に、窓柱部と窓ガラス部を切り分け、ガラス部をヤスることでN尺相当としました。ニッパー・カッター・棒ヤスリで挑んだところ とてもとても しんどかったのではやくレザーソーが欲しいです(切実)

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また非扁平タイヤ+黒ハブ+ISO10穴スチールホイールの組み合わせも製品化されていないので、目立つ前輪については適当なタイヤとホイールを組み合わせて再現しました。なお、後輪は製品のままISO10穴アルミでもそこまで違和感がないのでそのまま使用しました。

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続いて塗装です。他の多くのバスコレ改造アルピコ作例と同様、(銀立ち上げで)白→ブラックアウト部・灯具類の順に塗装しました。今回は頑張って前扉後ろ段差部(製品では黒印刷の境界になっているものの、実車では車体色...)や中扉前後の段差角に設置された黒ラバーなどを塗り分けてみました。また、窓回りのブラックに対してライトベゼルはジャーマングレーで塗り分けてニュアンスをつけてみました。

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ここまで来たらあとはデカールを貼るだけ...で納得できれば良かったのですが、個人的にダイナミックストライプの自作デカール表現は発色の面から許せなかったので、5色の帯をマスキング塗装で塗り分けました。初めに横の細線をGMの銀ステッカーでマスクし、その上から一般的な黄色いテープで幅方向をマスクし、1色ずつエアブラシで塗り分けました。ダイナミックストライプの各色は以下のようなメニューです。

クレオス#79 シャインレッド

:ガイア#019 エメラルドグリーン+#036純色グリーン

:ガイア#025 黄橙色

ピンク:ガイア#016 ブリリアントピンク

クレオス#UG08 MSパープル

 

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5色塗り分けたところです。やはりレタリングがないと締まりませんね。

 レタリングにはハイキューパーツのインクジェットプリンター用自作デカール用紙を使用しました。平面部は軟化剤なしでも問題ありませんでしたが、リアなど段差のある部分に貼り付ける場合はデカール用紙の説明書に習ってクレオスのマークセッターを水で割ったものを併用しました。

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自作デカール貼り付け後に光沢クリアーを吹きコンパウンドで車体を磨きましたが 、クリアコートが薄かったようでデカールを痛める事故が多発したので、最終的に目立つ屋根のみ磨いてお茶を濁しました。本当はクリア層をもっと厚くするべきなのでしょうが、缶スプレー時代の数々の惨事が思い起こされなかなか勇気が出ません(汗)

 

最後に、当方標準仕様である内装やミラー等を追加すれば完成です。窓保護棒やサイドバンパーなどは真鍮線、運転席仕切りなどはプラ板で作成し、シートパーツもポスターカラー等で簡単に塗り分けました。

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-完成-

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工作上手い人ってテイスト変えてもカッチリ仕上げるよなぁ...イラストでも上手い人は色々なタッチを描き分けてるよなぁ...ということで今まで錆錆一辺倒だった仕上げの幅を拡げるべくキレイめな仕上がりに挑戦したのが本作だったりします。「錆で誤魔化さない!」が裏テーマだったんですが、はてさて結果は...

【2021年2月完成】