8月初旬、突如として書泉通販で予約受付が開始された バスコレ「国際興業オリジナル2台セット」。今まで製品ラインナップの穴となっていた比較的オーソドックスないすゞ短尺路線車2車種が新規金型で用意され、7500番台&6600番台という国際的に見てもストレートな車種選定がなされたことから、発表時にはTwitter上で歓喜にむせぶオタクが観測されました(その節はお騒がせしました...)
そんな国際オリジナルセットで遊ぼう!ということで、今回は2台セットのうち6600番台のエルガに手を加えて岩手県交通仕様に仕立てていきます。
国際系いすゞ路線車大好き人間としては、とにかくワッショイしてこのチャンスを次に繋げなければばらないので必死なのです(切実)
さて、製品の国際興業仕様から県交通仕様にするためには、まず不要な社番や社名標記を消す必要があります。今回は手元にあった#1200のペーパーを使用しました。模型屋さんで売っているようなヤツではなく、近所のホームセンターで1枚いくらで売っているアレです(汗)
ペーパー作業が終わったら、下地が痛んでしまった部分の周囲をマスキングして、エアブラシを使って近似色をふわっと吹いていきます。濃緑はGMの緑2号(No.13)にガイアの純色グリーン(No.36)を数滴加えたもの、白はクレオスのクールホワイト(GX1)を使用しました。
これで社名や社番の入っていないフリースタイルの(?)国際6600番台ができたので、続いて各部のタッチアップやディティールアップを行います。
定番の窓回りやホイールアーチ断面をブラックアウトし、緑の吹き込みが目立つ車内へは内装色、前ドア後部の段差にはパロットグリーンを筆塗りしました。また、ドア開口部の縁にはハセガワのつや消し黒フィニッシュでラバー表現を追加しました。クーラーのファンや中引戸の戸当り部も、フラットブラックを使いこの段階で墨入れしました。
全体的に良い感じな製品の仕上がりのなかで、唯一「ちょっと手を入れたいな...」と思ったのがバンパーまわりです。天面に回りきっていない銀色を修正し、ついでにライトベゼルの下辺も直してやると大分印象が落ち着きます。今回は合わせてフロントのウィンカーのオレンジ色の範囲を修正し、ポジションランプ部に銀色を差しました。
ここまででマスキングが必要な工程は全て片付いたので、標記類を貼り付けて県交通のバスにしていきます。フロント社紋、リア社名、メッシュ部はおなじみ自作デカール、注意喚起ステッカーは製品付属のシールより、側面広告は実車写真をGIMPで加工して貼り付けました。ナンバープレートもwordでそれらしく作って印刷したものを貼っています。
レタリングが完了したところでクリアコートを吹きます。今回はクレオスの光沢クリアーに、気持ち程度のクールホワイトとガイアのフラットベースを添加してエアブラシで吹き付けました。
クリアを吹けば完成!と言いたいところですが、まだもう少し作業が残っています。製品の内装パーツは都市型を再現しているため、ラッシュ型とするため中ドア後部の一部座席の背ずりを切除し、床面やシート背面をグレーに塗装しました。モケット部も明度が高すぎるように感じたため、青とグレーを混ぜた暗めの適当な色で塗り直しています。
運転席まわりは、残念ながら今回も低いままとなったインパネを修正するためエルガミオの内装パーツから持ってきました。濃い部分はジャーマングレーを筆塗りしています。運賃箱の上のバスカードリーダ追加も県交通らしくなるのでお気に入りの作業です。
最後は、我が家ではお馴染みのミラー、サイドバンパー、乗降中表示器別体化です。いつものように真鍮線とプラ板から仕立てました。ミラーステーはφ0.25、ミラー本体はt0.1、サイドバンパーはφ0.3、乗降中表示器はt0.3です。
駆け足になってしまいましたが、そんなこんなで国際興業仕様から岩手県交通仕様への加工が完成です。池袋や浦和よりも盛岡や一関に行く機会の方が多い人間なので、あぁこっちの姿の方が見慣れてるな...と何だかほっとしてしまいました。まさに実家のような安心感
次はキュービックに取りかかりたいところなのですが、あちらは更に重めのメニューになりそうな予感。今回これで3週間かかってしまったので、次はどれくらいかかるのでしょうか...(滝汗)
それではまた、「キュービック編」をアップできることを願いつつ、今日はこの辺で。
【2021年8月完成】