様々な車種が発売されているカーコレですが、C系やLRが走るローカル風景に似合いそうな80～90年代あたりの軽は製品化される気配がありません。無いなら作るまでヨ、ということでカーコレ基本セットO3の現行アルトを改造して3代目アルト(らしきもの)を作ってみました。
まずはバスコレ工作と同様に、種車と資料(中古車販売サイトがとても役に立ちました) を見比べて加工ポイントの見当をつけました。真っ先に手を付けたのは窓天地です。剛性確保の絡みなのか車高を高く見せてオラつきたいのか分かりませんが、現行車種では窓天地が小さくなっているようなので、カッターの刃先でこれを拡大しました。
WBについてもwikiで確認したところ古いモデルの方が若干短いようだったので、ぶった切って短縮しました。おおよそのプロポーションを掴んだ後は、瞬着でプラ板を貼り、色々な角度の資料とにらめっこしながらひたすらヤスリで整形する地味～な作業を繰り返して実車のイメージに寄せていきます。現行アルトの比較的押し出し感がある形状に対して3代目アルトはスクエアなデザインで平面基調なため、ヤスリ作業で車体が薄くなってしまった部分には適宜裏打ちしました。
パネルラインやランプ類はPカッターやカッターの刃先で彫り込み、ミラーはいったん削ってしまった後にプラ小片で復旧しました。一円玉サイズの模型で泥沼に嵌まっても仕方ないので、程々のところでサフを吹いて仕上がりを確認し塗装へ移りました。
車体塗装は白→窓回り黒の順。窓回りは筆塗りだとガタついて目も当てられなくなることが明らかだったので、マスキングしてジャーマングレーを吹き付けました。灯具類などの色は基本塗装後に面相筆でちょこちょこと乗せていきました。
加工の結果として種車の窓パーツは一切流用できないので、適当な透明パッケージから切り出した窓を少量の木工用ボンドで固定すれば完成です。ナンバープレートはwordで作成してファイン紙に印刷したものを貼り付けました。最初は文字が読めるくらいの鮮明さで出力したのですが、文字色のせいかフォントのせいか、なんだか違和感が凄かったので文字が滲んだものに交換しました。
－完成－
カーコレの改造は初めてで本当にモノになるか不安でしたが、完成した3代目アルトをジオラマ上でちょっと前のバスと並べると想像通り相性抜群で、これは作った甲斐があったナア、とひとりニヤニヤしております(笑)
【2020年12月完成】
